イラクの政権が固まり、機関投資家によるインデックスファンドも少しずつ出てきた2011年のイラク株式市場。

イラク証券委員会による、上場銘柄の厳格な管理により
上場にふさわしくない銘柄が淘汰された1年でもありました。

そんなイラク株式市場、2011年のインデックスは、世界1位!?かと思ったら
イラクをしのぐダントツの国ベネズエラが1位でした。

「ベトナム株・BRICsプラス11投資情報」のサイト
世界の株式市場インデックスの2011年騰落率ランキングの紹介です。
世界の株式市場インデックス 2011年騰落率ランキング


2011年1年間の株式市場インデックスがプラスとなったのは、96カ国中わずか16%

上昇率10%以上の頼もしい国々を見ると
ベネズエラ+79.5%、モンゴル+34.5%、イラク+34%、イラン+29.4%、パナマ+29.1%、ジャマイカ+12.2%、タンザニア+12%と
簡単に個人が投資できそうな国が1つもありません(笑)。
一番簡単そうなところでモンゴルでしょうか(笑笑)。

ところで、イラク株式市場の2011年騰落率はプラス34%という成績
(イラク証券取引所のデータによると2010年終値100.98、2011年終値136.03で、プラス34.7%)
高騰しすぎて危なそうな数字でもなく
低迷しすぎてつまらない数字でもなく
ほどよいスタートを切った1年だったのではないでしょうか。

モロッコ▲10.4%、クウェート▲16.5%、オマーン▲16.6%、ヨルダン▲17.1%、イスラエル▲17.7%、ドバイ▲18.1%、レバノン▲18.9%、バーレーン▲20.2%、エジプト▲41.6%、シリア▲49.6%と、アラブの春に大きく影響を受けた国々が立ち直る所までは行かなかった結果です。
MENA各国のインデックスチャートを見ますと、一直線に下降しっぱなしの国も多くあります。
そんな中で、サウジアラビア▲4.4%は大健闘なのではないでしょうか。
今年はいよいよ一般外国人投資家にも市場開放されると噂が高まるサウジアラビア株式市場タダウル。
アラブの春でも国王のリーダーシップによる改革中だったということもあり
政権を揺るがすことには成らなかったサウジアラビア。2012年は期待大です。

そんな中、リビア証券取引所がまもなく取引を再開するというニュースが先ほど入ってきました。

イラクもそうですが、中東・北アフリカ、目が離せません。

イラク証券取引所で2011年末
ワルカ投資銀行(BWAI:Warka Bank for Investment and
Finance)の上場廃止のアナウンスがありました。

手続きが所定通り進むと、2カ月以内にイラク証券取引所の上場企業リストから外される模様です。

イラク株式市場の2011年は、新内閣誕生後の好況に始まり、アラブの春を耐え抜いたあと
夏以降は例年通り、株総後の低迷がありました。
イラク株式市場インデックスチャート2011年12月18日
年末が近づくと12月14日には、米オバマ大統領による戦争終結宣言があり
来年に向けて期待大のかたちで幕を閉じようとしています。

最近では、ブルームバーグの報道によりますと
元米国防省職員が投資会社を興し、イラクへの投資を声明しています。
イラク国家投資委員会(NIC)のサミ・アウアラジ委員長が 「イラク政府はビザなど煩雑な手続きを緩和し始めている。イラクは開かれている。テレビで見るほど状況は悪くないことを伝えたい」
と語ったことも気になります。

イラク側が、イラクへの潜在的投資家を逃さないよう米関係省庁に渡航勧告の緩和や手続き迅速化を求めているという報道も見逃せません。

今年は例年に比べ、ボラティリティの高い年になりました。
次第に機関投資家が入るようになり、石油採掘の開発も徐々に本格化してきています。
その中でなかなか治安回復、国家発展の決めてを打ち出せないマリキ首相ですが
2012年がイラクのこれからを大きく占う飛躍の年とできるでしょうか。

2011年のイラク株式市場インデックスは、30%程度の高騰率で幕を閉じることになりそうです。
年内の最終取引が12月20日
2012年は1月の3日からスタートです。
デノミ実施も近いので目がはなせない年になりそうです。
イラクに行ってきました!!

イラク北部クルド自治区の首都エルビルです。

大きな地図で見る

完全な放射状都市で、国際空港からもほど近いです。

オープンしてからまだ1年のエルビル国際空港の新しいターミナルに降り立ちました。
エルビル国際空港

携帯電話会社もzainIQやアジアセルなどが表示され、イラクに来たなぁと実感する一瞬でもあります。
イラク携帯電話通信会社

アルラビー証券のドライバーに空港までお迎えいただき
まず最初に向かったのは、アルラビー証券エルビル支店です。

アルラビー証券エルビル支店正面写真 アルラビー証券社章

イスラムの祝日の絡みもあり、お店は営業中ではありませんでしたが
アルラビー証券の系列の投資銀行melak社のCOO Shakhawan Kamal Rasheed氏と
アルラビー証券エルビル支店のディレクター Hal Miran氏に
1時間ほどお話をいただくことができました。

アルラビー証券はバグダッドに本社があり、エルビルのほかにもスレイマニアやトルコのイスタンブールに支店があります。

個別銘柄のお話をしてみると
バグダッド銀行(Bank of Baghdad)の話を出したところ、間髪入れずにバグダッド銀行はいい銘柄だという反応が返ってきて、身を乗り出してきました。
バグダッド銀行はいい銘柄だとしきりにくり返していました。

一方で、仕手株的なイラキ・シード・フォー・プロダクション(Iraqi seed for production:AISP)のことをたずねてみましたが
気にもしていないようで、全く反応がありませんでした。

そこで、ここぞとばかりに、問題のワルカ投資銀行(Warka Investment Bank:BWAI)のことをたずねてみたところ
「ワルカ銀行は最悪だ、もうどうしようもない。取引停止になり、上場廃止となる。」
「かつて、我々もワルカ銀行を高く評価していたが、今は逆だ」
と、やはりという内容。

ワルカ銀行は、2011年10月末に上場廃止のアナウンスがあったところです。



口座開設について、外国人と投資家が非常に増えているというお話がありました。
日本人はと聞くと、数えるほどしかいないようでした。
かつては、少額からでも口座開設ができましたが
現在は、One hundred thousand US dollars = 770万円を最初に入金しないと口座開設できないといくことを
わかっていましたが、Miran氏の口から改めて確認しました。

次回は、エルビルの街 日本人があまり知らない治安の良いイラクの様子をお知らせします。

Year-end-jinx.gif
イラク株式市場のインデックスが10月以降、顕著な下落傾向を示しています。

年後半にかけて、株主総会を迎え、取引が再開する銘柄が多くなるこの時期に、投資家が一旦売りに出るというのがイラク株式市場の例年の出来事とか。(Iraq-business news)

2,010年の終盤は、新内閣誕生による期待から例外的にインデックスが上昇傾向で終わっています。




バグダッド銀行(Bank of Baghdad)年間株価チャート 2011年11月22日
イラク株式市場インデックスの主要構成銘柄の1つ、バグダッド銀行(bank of Baghdad :BBOB)の株価は、年初来2倍まで上昇していたところが、本日時点では1.5倍程度まで戻しています。

バグダッド銀行の株価チャートの夏から秋にかけての平らな部分は、株主総会開催前後の取引停止期間です。取引再開後、トレンドが一変して下落しているのがわかります。
イラク株式市場、株主総会明けで21日に取引再開したバグダッド銀行。取引ボリュームは市場の5割以上を占めた。翌日22日は2割強となっている。 農業銘柄のイラク・シード・プロダクションは2日連続のストップ高となり、この1年で株価は2.5倍に高騰している。
イラクからヨルダンの500kmにわたる鉄道の建設が始まります。

PUK
メディアによりますと

イラク運輸省からのレポートで、ヨルダン政府イラク国境まで500kmの鉄道正式に承認しました

この鉄道により、イラク、ヨルダン両国間の商業産業協力サポートするために、イラクヨルダン間の輸送環境が改善されます

これは、イラク
ヨルダン間の貿易にとって10億ドル年間の価値があります

イラク政府は、ヨルダンとの鉄道輸送能力は6万トンに達すると予想しています列車最高速度180km/hになります。

ソース:IRAQ DIRECTORY
ワルカ銀行ロゴイラクの民間銀行でトップをいくワルカ銀行(Warka Investment Bank、ティッカー:BWAI)に関して、合併のニュースが飛び込んできました。
スタンダードチャータード銀行ロゴWarka Bank will merge with Standard Charterd Bank.

2011年8月19日のハイアット新聞の発表によりますと
ワルカ銀行はまもなく、スタンダードチャータード銀行と合併し、イラク中央銀行によるノルマ(すべての民間銀行は2013年末までに資本金を2億5000万イラクディナール(約1600億円)に上げる)を達成する見込みです。

ワルカ銀行事務局長モハメッド・アル-サマライ氏によると
「合併がワルカ銀行とスタンダードチャータード銀行の間で最終段階に達した。
これにより、ワルカ銀行を非常に強いポジションに押し上げ、大規模プロジェクトに融資する能力が備わることとなる。
外国の巨大銀行との統合が、顧客、政府、およびイラク中央銀行の信用を増加させる。」と強調しています。

ワルカ銀行は、イラクでも非常にサービスの良い民間銀行として知られていますが
2010年2月7日以来、約1年半もの間、株式取引が停止したままになっています。
その理由は、ワルカ銀行に問い合わせてもわからず、ワルカ銀行のホームページにも掲載されておらず、アメリカのイラク株投資家のSNSでも謎に包まれていました。
このような大きな動きが水面下で進んでいたことをやっと知ることが出来ましたが
ワルカ銀行株に投資している投資家は冷や冷やものだったことでしょう。

イラクのニュースについて、ワルカ銀行合併のお話と、イラク上場株の取引停止再開条項のアップデート、イラクディナールのデノミと、3ついいたいことがあるのですが、今日はイラクディナールのデノミについて

イラクディレクトリー(2011年8月21日)によりますと
新しいイラクの通貨は3つの言語で印刷され、そして、ゼロが3つとれると。

イラク中央銀行(The Central Bank of Iraq)は、25000イラクディナールのゼロを削除し25イラクディナールとなるような新しい通貨が、アラビア語、クルド語、英語の3つの言語で印刷されると承認。

現在使用されている古い通貨は、徐々に交換されます。

イラク中央銀行のアドバイザーのモハメッド・サレハ氏によると、「新しい通貨は3つの言語で印刷されることになります。」
「古い通貨は、新しい通貨の発行直後に無効にはなりませんが、徐々に交換されるでしょう。」

サレハ氏は、「為替レートについては、新しい通貨でも全く違いがありません。今まで1200イラクディナールでドルを買っていたのが、1イラクディナール200フィルズで買うようになります。」と述べました。

サレハ氏はさらに加えました。
「ゼロを削除するプロジェクトは中央銀行に承認され、閣議に送られたので、政府により承認されると、施行されます。」

そういえば、少し前に聞いたことがあります。
1イラクディナール=1米ドルとする動きがあると。
その最初の1歩ですね、きっとこれは。

関連情報:IRAQ DERECTORY
イラクだけではなく、グローバルな視点で動きを見渡せるように、サブサハラ(アフリカ西部南部)インデックスチャート世界のインデックスチャート一覧にアフリカ西部南部のグループを追加しました。

アフリカのインデクッスの中なら、前回掲載しましたMENAに含まれる北アフリカをのぞくサハラ以南の国々のインデックスです。

 今回掲載の指数は
  • タンザニア ダルエスサラーム証券取引所
  • ガーナ ガーナ証券取引所
  • ナイジェリア ナイジェリア証券取引所
  • ケニア ナイロビ証券取引所
  • ナミビア ナミビア証券取引所
  • ボツワナ ボツワナ証券取引所
  • 南アフリカ ヨハネスブルク証券取引所
です。

まだまだ投資するには未整備な市場が多いですが、世界が注目する次なる市場。

環境が整えば、フロンティア市場からエマージング市場へシフトアップする投資チャンスが訪れる原石です。
サブサハラは、既に個人で投資可能な市場が多いだけに、タイミングを逃さぬよう、常に見守って行きましょう。
売電価格